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 ニンテンドー3DS研究(2011/3/1)


裸眼立体視写真(ステレオフォト)とARラクガキのテスト。
MPOをDLしてSDカードに書き込み3DSカメラのアルバムから再生すると見えるが、ファイル連番はその時点の最新のものと被らないようにする必要があるっぽい。
連番で管理してるのかDateで管理してるのか……。
自分の(ローカルの)3DSで独自に撮影されたのではないファイルは、「管理情報の更新」(更新がどういう条件で行われるのかはまだちょっとわからない)が行われた後でないと表示されない場合があるっぽい。

★ARゲームズ内のキャラらくがきで合成された写像

 

★ステレオフォトメーカーによって作成された裸眼立体視画像

ステレオフォトメーカーというソフトで、予めステレオ撮影された裸眼立体視用画像(JPEG他)から、MPO形式ファイルが書き出せるらしい。
Windows7/64bit版でも動作確認。

3DS以外のステレオカメラで撮影された画像を、ステレオフォトメーカーでMPO出力。

元々の立体視用画像の並びをそのままにMPO出力したのがこちら。
しかし、このままだと裸眼立体視映像にはならず。

これは元画像が「平行法」による裸眼立体視用に作られたものであるため。
並行法は、「2枚の画像が3枚に見える」ような感じにぼやかして見ると立体的に見える裸眼立体視で、交差法のように画像に顔を近づけるとか寄り目にするとかのテクが要らない。

 

●ステレオフォトメーカーで出力するときに、左右の位置を入れ替え(並行法と交差法の入れ替え)を行ってからMPO出力したのがこちら。これだと3DSでも綺麗に立体視できた。

3DSの裸眼立体視は交差法であるようで、「小さいモニタに正対したとき、自然に両眼が寄り目がちになる」のを踏まえてるのだろうなあ、と。

元画像が交差法のものはそのままMPO化、元画像が平行法のものは左右を入れ替えてMPO化すれば立体化しますよ、と。

 

★3DSのファイル管理方式

3DSはSDカード内に「DCIM」という画像管理フォルダを作る。
DSiで使っていたSDカードを引き継いだところ、従来撮影済みの画像も引き続き(2D写真として)3DSで管理・表示できた。
それらは、DCIM下に「000NIN00」というフォルダを作る。

NINの前の000はローカルでは100から始まって最新が106。3DSで新たに撮影されたデータは106に全て入っている。
100〜105はDSi以前に撮影されたものだが、どうも100〜105の複数フォルダ内で画像が重複してるっぽい。撮影ファイル名(HNI_0000.JPG)はそれぞれ異なるが、同じ画像がダブっていた。
これらは3DSカメラのアルバムで表示すると、「同じ日に撮影された別の写真」としてそれぞれのフォルダの枚数分が表示されている。
3DSカメラ側で重複写真を削除すると、管理情報は消えるが元の撮影済み画像は消えずにそのまま残っているっぽい。

00は02と03があるのだが、恐らく03が3DS、02がDSiを示しているのではないか、と思われる。つまり100NIN02〜105NIN02までは「DSiで撮影された画像フォルダ」で、106NIN03は「3DSで撮影された画像のフォルダ」。100〜105まで内容が重複している理由はよくわからない。

 

3DSで撮影されたデータは「HNI_0000.JPG」「HNI_0000.MPO」という同じ名前で拡張子の違うふたつのファイルが生成される。

ステレオフォトメーカーで作成したMPOファイルを3DSのSDカードに書き込んで、3DSで表示させることは可能。
MPOファイルはインターネットにUPして、そこからDLしたものをSDカードに書き込んでも表示可能だった。
この場合、MPOファイルだけをコピーしても3DS側ではMPOファイルだけの管理を行える様子。

ただ、画像データファイルをそのまま読んでいるわけでもないようで、3DS側にある何らかの画像管理ファイルが認識していない番号のファイルを書き込んでも、リスト(サムネイル一覧)に表示されない場合がある。
このとき、「管理番号を更新中」という表示が出てリストが更新されれば問題なく見られるが、リストが更新されても表示されない場合と、そもそもリストが更新されない場合がある様子。

ここからは推測なのだが、

●ケース1

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO

ここまで3DSで撮影され、まだ3枚目以降が撮影されていないときに、PCで作ってリネームした

HNI_0003.MPO

を書き込んだ場合(3DS側にHNI_0003以降の管理データがない場合)は、書き込んだ後に管理番号が更新されて自作MPOが表示できるっぽい。

●ケース2

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO

で、HNI_0002.MPOの上に、自作したファイルを

HNI_0002.MPO

とリネームして上書きしたものはうまく表示できなかった。

●ケース3

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO

で、HNI_0002.MPOを3DS側で削除した後に、自作したファイルを

HNI_0002.MPO

とリネームして新規追記したものはうまく表示できなかった。

●ケース4

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO

で、HNI_0002.MPOをパソコン側で削除した後に、自作したファイルを

HNI_0002.MPO

とリネームして新規追記したものはうまく表示できなかった。

●ケース5

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO

で、HNI_0002.MPOを3DS側で削除した後に、自作したファイルを

HNI_0003.MPO

とリネームして新規追記したものはうまく表示できなかった。
3DS側、またはPC側でファイルを削除した後に、3DS側で新規に撮影すると、連番が飛ばされるケースと上書きされるケースがあるようなのだが、なぜそうなるのかよくわからない。(たぶん、画像管理ファイルが更新されるかされないかに関わってるのだろうなあ)

 

恐らく、

HNI_0001.MPO
HNI_0002.MPO
HNI_0003.MPO
HNI_0004.MPO

で、3DSでHNI_0004.MPOより後に新規撮影されてないときに、自作したファイルを

HNI_0005.MPO

で追記すれば、表示されるんじゃないかなあ、と思う。つまりケース1。
少なくともケース1で自作MPOの3DSでの表示に成功しているため。

以上から、自作MPOを追記するときは、SDカード上にある既存ファイルを削除したりせずに、あくまで新規として追記するのがよいのではないだろうか。

 

107NIN03フォルダを自分で掘って、そこに追記していけばいいんじゃないの?
という気がするのだが、これはまだ試してない。

 

★ここまでの結論

・パソコンで作成した自作MPOを3DSに再生させることは技術的には可能(不明点は残るけど)。
・例えば3DSでの再生を念頭においたMPO写真集(データ集)は可能。
・ただし、3DSへの書き込みの手順説明(例外の解説)はそれなりに詳細なものが必要になるかも。
・電子書籍製品とは別だけど、裸眼立体視写真集のようなものは作れるかも。

 

★不明点・課題点

・3DS側の画像管理方式の解明
・まだリリースされていない3DSインターネットブラウザ(たぶん今回もオペラベースだろうか)側で、MPOファイルの裸眼立体視再生に対応するかどうか
・同じく3DSインターネットブラウザが、ePubに対応するかどうか(対応するならePub版電子書籍は3DSで読める)
・3DSがインフラとして相当数普及するとしたら、それらを竹の子書房の電子書籍リーダーとして想定すべきかどうか
・今後小学生ユーザーがどの程度増えるかは不明だが、増えるとすれば児童向け電子書籍の可能性を検討すべきかどうか

 


★裸眼立体視画像を一枚の絵から作るソフト「seeneon」

交差法や平行法で裸眼立体視画像を一枚の画像から作るソフト

http://kyubuns.info/seeneon/

作るまでに至った話と使い方
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10648942

・これを使えば刊行済みの竹の子書房作品群の立体視画像も作れるかも。

後で実験してみること。

 

(情報提供はやみさん)

 


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