
あなたがご存じの【シモ怪談】を教えてください。
加藤AZです。 きゅんたま怪談・シモ怪談・エロ怪談、と呼ばれるものを集めています。
シモ怪談の類って扱いが難しいんですよね。 まず、体験者が案外話したがらない(自分の閨の恥を明かさないとならないから)。 そして、怪談作家は自分の経歴に傷が付くから書きたがらない。 しかも、怪談読者は潔癖で真面目な方が少なくないので(建前としては)読みたがらない。 そのうえ、出版社が出したがらないwww
「エログロ」という言葉はあるのに、生理的実用性wが求められるエロと生理的忌避感を嗜むグロを、同時に出すとどちらからも嫌われるという不遇な分野なのです……。
「きゅんたま怪談」と銘打ったものをホットミルク(コアマガジン)の厚意で2012〜2016年まで連載させて頂きましたが、男性向けの本なので、「BL実話怪談」や「痛みを伴うシモ実話怪談」はなかなか掲載が難しい。稀にOK出るのもありますが(^^;)
実話怪談に長年関わってきましたが、これだけ誰にも望まれない気の毒な実話怪談カテゴリーも、なかなかないんじゃないかと思います。
確かに、自分の性の営み、閨での出来事は、他人につまびらかに話したいものではありません。 しかし、「そういう気まずい瞬間だけ、配慮して幽霊が出てこない」ということはないわけで、非常に説明しにくいシチュエーションで遭遇すること、その状況で自分が何をしていたときかを説明しないと成り立たない怪談というのも確かにあります。 また、めったに人前に出てこない話であるが故に、およそ類例のない珍しい話であることもままあります。きゅんたま怪談というのは、まったくの未踏怪談であるのです。
一方で、一歩間違えばセクハラまがいになってしまうため、体験者は迂闊に人にも話せませんし、こちらも話を聞き出すのだって困難です。 ですが、そういうシチュエーションで遭遇した話だからって、誰にも言えずに溜め込んでおくのはやはり精神衛生上よろしくありません。
……といったわけで、きゅんたま怪談・シモ怪談・エロ怪談・BL怪談・ホモォ怪談・ゲイ怪談・百合怪談……なんと呼ばれていようと構いませんが、「夜の営み方面に密接過ぎて、人前で話しにくい怪談」を探しています。
怖い思い、変な体験、奇妙な思い出、記憶のどこかに引っ掛かっている納得のいかないシモ怪談があればお知らせ下さい。
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